1920年代のファッション
どうもねこすけです!
あなたはこんな悩みをお持ちではないでしょうか。
・おしゃれになりたくて、服のことを知るためにファッション史を学ぼうと思ったけど情報が少ない
・ファッションと時代背景の関連がよくわからない
こういった悩みを抱えた方に向けて本記事は書いております。
※ファッションの歴史を学ぶ意義を知りたい方は別の記事がございますのでそちらをお読みください。
<本記事を読むメリット>
・ファッション歴史(1920年代)がわかる
・過去のファッションを知ることで現代のファッションについてより深く知れる
・ファッションの歴史を知ることで本当の意味でTPOの合った服装が考えられる
私はかれこれ10年以上ファッションに触れ、ファッション雑誌に関しては累計何百冊読んできました。また、着こなしについてはストリートスナップに声をかけらることもあります。
そんな私はさらにファッションの勉強をするため、現在FPSSというパーソナルスタイリストのスクールに在籍しております。そこで得た知識を今回まとめてみましたのでぜひ参考にしてください。
<目次>
①1920年代ファッションの主な時代背景
⑴デザインの転換
⑵女性の社会進出
⑶カジュアルウェアの広がり
②1920年代のレディースファッション
⑴筒型・ローウエストドレス
⑵フラッパー
⑶ヘアスタイル
⑷テニスウェア
③1920年代のメンズファッション
⑴ジャズスーツ(1920年代前半)
⑵ニッカーズ・オックスフォードバグズ・ダブルブレステッドベスト
では早速まいりましょう!
①1920年代ファッションの主な時代背景
⑴デザインの転換
服に限らず今でも様々な物に対してデザインというものが存在しております。
そのデザインに転換が起きるのがこの時代です。
具体的にはアール・ヌーボからアール・デコにデザインが転換していきます。1925年にパリ万国博覧会でアール・デコというデザインが発表されたのがきっかけです。
アール・ヌーボとは1920年以前のデザイン様式のことをいい、簡単にいうと複雑かつ曲線的なデザインが特徴です。
アール・デコとはこのアール・ヌーボとは逆で、直線的で単純なデザインまたは幾何学模様をモチーフとしているような特徴を持ちます。
例えばアメリカのエンパイアステートビルなんかはこのアール・デコのデザインで建築されております。
このアール・デコのデザインが服にも反映されて後述する流行につながります。
⑵女性の社会進出
この時代から女性の社会進出が進み始めます。
それに伴い、働きやすい服やそのような服が流行ります。同時にまだ女性の社会進出が今ほど当たり前になっていないため、働く=男性という考えから女性らしさを極力なくすようなファッション(中性的な格好)が目立つようになりました。
⑶カジュアルウェアの広がり
今でこそカジュアルウェアが当たり前になっておりますが、カジュアルウェアとドレスウェアがミックスされ始めたのはこの時代からです。
ただこの時代でいうカジュアルウェアとはスポーツウェアのことです。
そのためスポーツで着ていた服をドレスな格好と合わせるようになったという意味でカジュアルウェアが広がりました。
以上が1920年代の時代背景となります。これを踏まえた上で、レディースファッションとメンズファッションのこの時代の特徴をお話しいたします。
②1920年代のレディースファッション
⑴筒型・ローウエストドレス
上述したようにアール・デコ様式が台頭したことによって、直線的なシルエット(筒型=円筒)のような服が流行りました。さらに社会進出の背景もあり、以前はコルセットをしていたがコルセットしながら仕事はしづらいという背景からも筒型の服(コルセット不要)あるいはコルセットをしていた時のハイウエストではなく、ローウエスト(ウエストマークが下の方)の服が流行りました。
同時に直線的なシルエットの服だと少し地味になるため華やかさを加えるためファーなどのアイテムが流行りました。
⑵フラッパー
フラッパーとは「おてんば娘」という意味です。自由奔放な若い女性の間で流行ったスタイルです。
特徴としましては、丈の短い袖なしショートドレスに長いネックレスをたくさんつけたり、ボリューミーなファーをしている点です。わかりやすいのは「華麗なるギャッツビー」に出てくる女性の格好です。おてんば娘といえど富裕層の娘で夜はダンスホールに行くこともあったためそのような格好が流行りました。
⑶ヘアスタイル
1920年代の女性のヘアスタイルはボブが流行りました。理由は女性の社会進出に伴い女性らしさをあまり全面的に出さない風潮だったからです。そのためボブヘアやヘアバンド・クロッシェという釣り鐘型の帽子を深くかぶるスタイルが流行りました。
⑷テニスウェア
富裕層の女性のスポーツといえばテニスが1つあげられるでしょう。
そのような女性のスポーツが浸透してきたのもこの時代です。スポーツウェアもアール・デコの影響により直線的なものになり、ほっそりとした体型が美しいとされました。そのスポーツウェアにスカート等のカジュアルではない服を合わせるスタイルがこの時代から広がりました。
以上が1920年代のレディースファッションの流行です。次はメンズファッションのお話をします。
③1920年代のメンズファッション
⑴ジャズスーツ(1920年代前半)
さて、ここからはメンズファッションになります。
メンズファッションのトレンドはほとんどスーツです。男性はスーツがメインとなる場面が多いため、ほとんどスーツに関するファッションの流行がメインになります。スーツは現代までも受け継がれている伝統的な服の1つでもあり、スーツはまさにメンズファッションの象徴であるといえます。
では1920年代の前半はどのようなスーツが流行ったかというと、ジャズスーツです。
ジャズスーツとは、ハイウエストのジャケットにベルトがあるスーツスタイルのことです。
これは第一次世界大戦のミリタリースタイルに影響を受けていると言われております。このスーツの他の特徴は、昔ながらのロングジャケット(今でいう冠婚葬祭で着用するようなジャケット)よりもかなり丈が短くなったこと。さらにソックスが見えるほど裾を折りたたむという点です。このような点からもこの時代のスーツはかなりカジュアルな雰囲気が出ているといえるでしょう。
⑵ニッカーズ・オックスフォードバグズ・ダブルブレステッドベスト
富裕層の男性のスポーツといえば当時ゴルフです。そのゴルフウェアから生まれた流行がニッカーズです。
ニッカーズとは裾の手前が大きく膨らんだ短い丈のパンツであり、これは本来はゴルフの時に使用する物だったが、このパンツにセーターを合わせる着こなしが流行りました。
この流行は当時の大学生にも広がり、ニッカーズを履いてキャンパスライフを送る人がおりました。しかしながら、大学生は就職先から呼ばれること等あり、ニッカーズの格好はカジュアルなため、格好として不都合が生じることがありました。そこで誕生したスタイルがオックスフォードバグズです。これはニッカーズの上から履くパンツのことで、ニッカーズを隠すことが目的のパンツです。今でいうワイドパンツのようなイメージです。名前の由来はオックスフォード大学の学生から流行ったからだそうです。
このオックスフォードバグズの流行によってメンズスーツはダブルブレステッド(簡単に言うとボタンの列が2列あるタイプ)が流行ります。これはなぜかというと、メンズのスーツスタイルはラペル(ジャケットの襟の幅)とパンツの幅が一致していることがバランスよいと言われております。スーツは伝統的な服なのでまあそんな裏ルールがあるんだくらいに思ってくれればオッケーです笑
したがってそのルールによると、オックスフォードバグズが流行ることで幅広なパンツを履くことになるため、当然ジャケットのラペルは広くなくてはバランスが悪くなるということです。そのためラペルが大きく見えるダブルブレステッドベストやジャケットが流行りました。
以上で1920年代のファッション史になりますがいかがだったでしょうか。
みなさんの学びに少しでも役に立てれば幸いです。
それでは!