1930年代のファッション
どうもねこすけです!
あなたはこんな悩みをお持ちではないでしょうか。
・おしゃれになりたくて、服のことを知るためにファッション史を学ぼうと思ったけど情報が少ない
・ファッションと時代背景の関連がよくわからない
こういった悩みを抱えた方に向けて本記事は書いております。
※ファッションの歴史を学ぶ意義を知りたい方は別の記事がございますのでそちらをお読みください。
本記事を読むメリット
・ファッション歴史(1930年代)がわかる
・過去のファッションを知ることで現代のファッションについてより深く知れる
・ファッションの歴史を知ることで本当の意味でTPOの合った服装が考えられる
私はかれこれ10年以上ファッションに触れ、ファッション雑誌に関しては累計何百冊読んできました。また、着こなしについてはストリートスナップに声をかけらることもあります。
そんな私はさらにファッションの勉強をするため、現在FPSSというパーソナルスタイリストのスクールに在籍しております。そこで得た知識を今回まとめてみましたのでぜひ参考にしてください。
<目次>
①1930年代ファッションの主な時代背景
⑴世界恐慌
②1930年代のレディースファッション
⑴スリム&ロングドレス
⑵ベアバックドレス
⑶コスチュームジュエリー
⑷ウエーブヘア
③1930年代のメンズファッション
⑴英国式スーツの誕生(現在のスーツの源流)
では早速まいりましょう。
①1930年代ファッションの主な時代背景
⑴世界恐慌
1930年の時代背景といえばもうこれです。ニューヨークで株が大暴落したのきっかけに世界は大不況となりました。今でいうコロナ不況と近いイメージです。世界中が大混乱してしまっており、失業者が多数発生しました。そのため女性の社会進出はいったん立ち止まりました。そんな時代が1930年代です。
そんな時代に一体どんな服装が流行ったのかを以下お話をします。
②1930年代のレディースファッション
⑴スリム&ロングドレス
世界恐慌となり、仕事を失ったことで、スイングジャズやタンゴがといった娯楽を楽しむようになりました(現実逃避)。それによってダンスを楽しむ女性が増え、1920年代とは異なり、女性らしい優雅なデザイン(プリーツや裾だけフレア等)が再び人気となりました。
しかし、昔のような横に広がるようなボリューミーな服が流行るわけではなく、あくまでほっそりとした体型が美しいとされたまま女性らしいデザインが流行りました。それがスリム&ロングドレスです。1920年代よりも丈が長くなり、ウエストにポイントをつくることでスタイルがよく見える女性らしい格好が流行りました。しかし、スリムなドレスのため体型補正が必要となりました。昔していたコルセットはスリムなドレスには合わないため、この時代は上から下までつながったガードル(女性が体型補正のために身につける下着)による体型補正が必須となりました。
⑵ベアバックドレス
ベアバックドレスもこの時代に流行りました。ベアバックとは背中が開いているという意味です。1930年代に流行ったダンスというのは男性とペアになって踊るため、背中を見られることが多い。そのため背中が大きく開いたデザインのドレスが流行りました。(背中を開けることで優雅な雰囲気を演出)今では背中が開いた服というのは一般的となっておりますが、それがトレンドとなったのはこの時代です。しかしこれはダンスの時なため、当時はあくまで夜の装いとして流行りました。
⑶コスチュームジュエリー
この時代に流行ったコスチュームジュエリーはフェイク素材のパールです。なぜなら1920年は服装がシンプルなため大粒のパール(本物)が好まれたが、不景気なためそんなお金がない人が多かったからです。そのため、安くてしかも軽いフェイクのパールが流行りました。ちなみにこのコスチュームジュエリーを始めたのが、あの有名なココ・シャネルです。この今じゃ当たり前のフェイク素材のアクセサリーによるおしゃれの発端は、ココ・シャネルが最初となっております。そう考えるとココ・シャネルってやっぱすごい・・・。
⑷ウエーブヘア
1930年代はウエーブヘアが流行りました。なぜかというと服装や服のデザインが女性らしい優雅な感じになっているので、ヘアスタイルも華やかでなければ合わないためです。加えてせっかくの華やかなウエーブを見せるため、帽子は浅く被るスタイルがトレンドとなりました。
③1930年代のメンズファッション
⑴英国式スーツの誕生(イングリッシュドレープスーツ)
さて、ここからはメンズファッションになります。
メンズファッションは1930年代かなり重要な時代となっております。なぜなら、現代のスーツにつながる基本形がこの時代に生まれたからです。このルーツを知っていると価値の高いスーツがどういうものかわかります。
そもそもなぜ不況なのにそんなスーツが誕生したのかというと、不況となると貧富の差が激しくなり、お金持ちはスーツでおしゃれを楽しむようになっていきました。そこでお金をかけてできたのが価値の高いスーツ=現代のモデルのようなスーツが誕生したということです。
ではこのイングリッシュドレープスーツはどういう特徴があったのかお話しいたします。
一言でいうと、曲線が美しいスーツです。
なぜ曲線が美しいと価値が高いのかというと、そもそも人間は曲線的な生き物であり、人間のスタイルの魅力はその曲線にあります。それが美しいほどより男らしく映ったり、より女性らしく見えたりするのです。誰しもスタイルがいい女性や男性に目を奪われた経験はあると思います。それはなぜかというとその人自身の曲線に魅力を感じているからです。もっといえば人間には曲線に反応してしまう本能があるということです。だから曲線が美しいスーツはより男らしく見せることができ、より価値が高いとされるのです。
では具体的にどの曲線がより男らしく見えるのか。昔の富裕層がどこにこだわってスーツを作らせたのかを見ていきましょう笑
特徴としてあげられるのが、①後ろから見て脇あたりから骨盤周りの曲線がきれいなS字になっていること②立体的な胸・肩の曲線③ウエストラインです。
まあ女性からみて魅力的な男性の体型を考えてもらえるとわかりやすいです。肩幅があって胸が厚くて、ウエストがくびれていうよな逆三角形シルエットが手に入るスーツが当時のイングリッシュドレープスーツということです。また、胸や肩というのは威厳が現れやすく、富裕層の男が威厳を強調するのにも適したスーツともなっております。男の威厳=女性から魅力的に映るといったような感じです。
ただ当時の英国式スーツは上着は細身だが、パンツがワイドでした。ここが現代のスーツと最も異なる点といえます。
以上で1930年代のファッション史になりますがいかがだったでしょうか。
みなさんの学びに少しでも役に立てれば幸いです。
それでは!
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