【服飾史を学ぶメリット3選】
どうもねこすけです!
今回の記事は服飾史を学ぶ意義についてです。
本記事は服飾史を学ばなければならない服飾の専門学校に通っている人、あるいは趣味や仕事でファッションに関わっている人に向けた記事となっております。
<本記事を読むメリット>
・服飾史を学ぶメリットがわかる
・本当の意味でTPOがわかる
・服のトレンドについても考えることができる
・本当の服の価値がわかる
私はかれこれ10年以上ファッションに触れ、ファッション雑誌に関しては累計何百冊読んできました。また、着こなしについてはストリートスナップに声をかけらることもあります。
そんな私はさらにファッションの勉強をするため、現在FPSSというパーソナルスタイリストのスクールに在籍しております。そこで得た知識を今回まとめてみましたのでぜひ参考にしてください。
<目次>
①服飾史を学ぶメリット3選
⑴合わせてはいけない服がわかる
⑵社会情勢とファッションの関係がわかる
⑶歴史を知ることで本当の服の価値がわかる
では早速まいりましょう。
①服飾史を学ぶメリット3選
⑴合わせてはいけない服がわかる
ファッションの歴史を勉強すると当時どのような新しい服が流行ったかがわかります。現在は服については全く新しい物はなく、今の流行は昔の流行を今っぽくしております。それはすでに人々の求める服のスタイルや形はすでに出尽くしていると言われているからです。
このような前提を踏まえた上でなぜ歴史を学ぶと合わせてはいけない服がわかるのかというと、結局今の服のベースは昔に源流があり、その服を着ると当時の世界観が名残としてスタイリングに反映するからです。つまり当時流行った服にはその当時流行った着方による世界観があり、適当に組み合わせるとその服の世界観を壊すことになりチグハグな印象になります。例えば、メンズのファッションではジャケット等のラペルが景気の良し悪しによって太くなったり、細くなったりします。
ある日、太めのラペルのスーツジャケットを着るときに細いネクタイを合わせたとしましょう。一見わかりませんが、見る人が見るとスーツのラペルとネクタイのラペルは合わせるのがスーツの着方ですからおかしい組み合わせとなります。
こういう合わせてはいけない組み合わせというのが服にはあります。ただハイレベルなスタイリングとかになるとあえてそうしてるとかもあるかもしれませんが、基本的には避けるのが望ましいです。
そのためこういうマナーやルールは歴史から着ていることが多いため服飾史を学ぶことでそのような間違いを回避できます。
⑵社会情勢とファッションの関係がわかる
ファッションは社会情勢の影響がかなり反映します。例えば景気がよくなると肩幅やパンツ幅等が大きくなり、布をたくさん使う傾向が強まります。さらに色使いに関しては派手な色が流行りやすいです。また、ハイウエストな着こなしが流行りやすくなります。これはどうしてかというと難しいのですが、人類がたどってきた歴史なので、紛れもない事実なわけです。この事実を知ることでファッションのトレンドが予測できます。例えば新型コロナウイルスが流行る前までは景気がよかったです。そのため、ビッグシルエットがずっと流行し、ハイウエストな着こなし(タックイン等)が流行りました。しかし今は新型コロナウイルスにより世界的に景気が落ち込むとため今後はもう少しローウエストになったり、より自然な服装や落ち着いた色使いが流行ると予測できるわけです。もちろん確実にそうなるとは言い切れませんが、アパレルで働く人は今後の需要を予測して商品を仕入れるためこのあたりの知識が大変重要になってきます。
加えて服の歴史を知っていると、昔高い値段で買った服が今後使えるのかもある程度予測がつきます。そういった意味でも服飾史は役に立つのです。
⑶歴史を知ることで本当の服の価値がわかる
これは特にスーツを例にするとわかりやすいと思います。
高いスーツと安いスーツの違いは何かご存知でしょうか。
一言でいうと男の威厳、男らしさが表現されているかという点です。
これも1930年代に誕生したイギリスのスーツを勉強するとわかりますが、肩や胸の膨らみ、後ろや横からみた曲線美等がスーツの価格差です。なぜかというと曲線が美しいと男らしく見えるのですが、曲線というのは布を細かくたくさん使うためコストが高くなるのです。つまり曲線にこだわればこだわるほど服の値段が高くなるのです。
服の値段は曲線だけで決まるわけではありませんが、服の価値を決めている1つの要因であることに変わりません。そのため歴史を知っていると服の価値が見分けられるということです。
以上で服飾史を学ぶメリット3選について書きましたが、いかがだったでしょうか。
みなさんの学びに少しでも役に立てれば幸いです。
それでは!